こんばんは、よしのり所長です

事務所の窓を開けていると外の風が「心地良い」から「肌寒い」に変化してきました。
しかし今はまだ10月。読書の秋はまだまだこれからです。


そんな訳で、新たに本を購入してきました。


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宮沢賢治のことば  
 本田有明/著  サンマーク出版


現在、世間では宮沢賢治がちょっとしたブームになっているようです。

発端は今年3月の東日本大震災です。
この未曽有の大惨事の後に様々なところで宮沢賢治の詩が取り上げられました。

中でも震災発生の1ヵ月後に、アメリカの追悼式典で英語版「雨ニモマケズ」が朗読されたことが多くの国々で報道され、広く感銘を与えました。

宮沢賢治の生き方が世界中の方々に勇気を与えているのです。


本から一部紹介させていただきます。



「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
燈台守がなぐさめていました。
「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」
青年が祈るようにそう答えました。
 『銀河鉄道の夜』より


みんなの幸福とはなにかを思案するジョバンニに、燈台守やタイタニック号の遭難者たちがことばをかける。峠の上り下りも、またさまざまな悲しみも、大いなるものの思し召しであり、幸福に近づく歩みなのだと…。

東日本大震災に見舞われた方々にこのようなことを口にはできませんが、自身のこれまでの人生(まだ30年足らずですが)を振り返ってみると、たしかに人は苦しみや悲しみを糧にして生きていると思えてきます。

小学生のころ、親から初めて買ってもらった伝記本が宮沢賢治でした。

不思議なご縁です。

人としての生き方、道標が宮沢賢治に感じられるのです。