皆さんこんにちは、ヘルパーの高橋です。
今日はいつもと少しだけ雰囲気を変えて真面目な介護の記事を書かせて頂きます。

様々な場所で話題になっているため、ご存知の方も多いかも知れませんが、
2009年、オランダの首都アムステルダムの郊外に
「ホーゲヴェイ」という認知症の方のための介護施設がオープンしました。
こちらの介護施設、施設といってもグループホームのような家屋では無く
地域全てが施設、言うならばちょっとした村のようになっているという一風変った施設なのです。

この通称、認知症村の中にはカフェやスーパー、美容室などもあり、
入居者の方はこれらを自由に利用することが可能となっています。

それでは町に住んでいるのと変らない、と思いきや
そうしたお店で働く全ての人も介護職員であり
普通の町の中では困ってしまうような事態、例えば
自宅の場所が分からない、お金が足りない、必要以上に物を購入する。
こういった事にすぐ対処することが出来るシステムになっているわけです。

これによって認知症患者の家族や介護者の抱える悩み、即ち
・人間としての自由
・本人の安全

この両立を可能としています。

こうした試みは世界的にも例が無く、様々な国から注目されており
ヨーロッパの長寿国、スイスでもホーゲヴェイを手本とした認知症村が
5~6年の建設を目処に既に進められているそうです。

認知症というのは誰もが長生きしていれば掛かりうる病気です。
特にわが国のように生活水準が高まれば今後、より多くのお年寄りが増え
同時に認知症患者の人数も増えるのは必然。

そんな認知症の方に
認知症だから、危ないからと施設や自宅に篭らせるよりも
こうして限られた中とはいえ自由にショッピングを楽しんだりお茶を飲みに行ったりという
「今まで通りの楽しみ」をしてもらう。
それはとても素晴らしい事だと私は思います。 

とはいえ、残念ながら我々にこういった施設を作る力はありません。
また、ただでさえ福祉の面で遅れているわが国でこういった施設を作れるか、といえば
恐らく数年、数十年先まで無理な話だと思います。

しかし、訪問介護というサービスの中、限られた時間の中だけだとしても
「人間としての自由」「本人の安全」この両立は提供することは出来ます。

大きな力ではないとしても少しでも、少しずつでも
皆さんの力になれれば幸いに思います。