こんにちは、HP石原です。


今回は、私がフォレスト入社以前に行ったことのあるケアのご紹介です。
あるご利用者の移動支援で外出した時にそれは起こってしまいました。


このご利用者(以下K・Fさん)は脳性麻痺の方で言語障害があり、
発語、発声の運動障害・筋緊張の過度な動揺による運動の不安定性や
協調性の困難さがあり、普段から車椅子も使用されています。
そのためにトーキングエイド(下記写真)という
携帯型コミュニケーション機器を使い、会話や筆談を行います。


トーキングエイド

外出時には必ずこれをカバンに入れて車椅子で出掛けます。
もちろんこの時も携帯していました。


K・Fさんの希望場所へ行くために地下鉄を利用し、
その際に車椅子移動のため、スロープを用意していただけます。
また改札口ではその都度、乗車位置の確認を行います。


目的地への『行き』では、ベテラン担当者から車両番号を教えていただき、
何も問題なく現地へ赴くことができました。


K・Fさんの目的も達成して帰宅することになりますが、
この時、希望が100%適ったわけではなく、
正確に言えばストレスが残る外出だったかもしれません。
このことが少なからず後に影響した可能性もあります。


帰宅するため『帰り』の地下鉄に乗りました。
夕方の改札口は行きと違い、大勢の人で混雑していて、
改札口の若い担当者が、手際よく対応していました。


私たちは大勢の人の流れに乗り、車椅子とともに改札口を通過します。
何も疑問に思わず通路を進んでいたところ、
K・Fさんが私にアイコンタクトをとります。
私は、いくつかの言葉を直接投げ掛けますが、会話は成立しません。
そこで、トーキングエイドの登場となりました。


混雑の中、トーキングエイドを使い、K・Fさんが短い『言葉』を私に投げ掛けますが、
その時の私は、なかなか理解することができませんでした。


すると突然、K・Fさんが大声を出しながら体を前後に揺らしだしました。
K・Fさんはどちらかと言えば大柄な方で、
彼を乗せた車椅子はかなり危険な状態です。


周りを行き交う人々の視線が突き刺さります。
とにかく私にできることは彼を落ち着かせることでした。


私は車椅子にしがみ付きながら、彼の耳元で「もう一度話をしましょう」
この言葉を何度も何度も言い続けました。


地下鉄と車椅子

どのくらい経ったのでしょう。
短かったのか長かったのかも覚えていませんが、
とにかく落着いてくれたのです。


トーキングエイドで何回も確認したのち、
乗車位置の確認・車両番号とスロープの用意ができていないことが原因でした。


今にして思えば、イージーミスなのですが、
当時の私にはいくつかの言い訳がありました。


この時を境に、K・Fさんとは落着いたケアを提供できるようになった気がしています。
もちろん私だけがそう思っているだけで、K・Fさんはヒヤヒヤしているかもしれません(笑)

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